30年ぶりくらいにパチンコ屋に入ったら浦島太郎気分になった
昨日(2019年11月23日)、某駅前のコインパーキングにクルマを駐めました。上限800円ありがたい。で、精算しようと思ったら、その駐車場はパチンコ店と提携してるんです。パチンコで遊んだ人は無料。何時間でも無料。まあ上限は800円ですけど。
それじゃあ1000円くらいやってみるかと。800円プラス200円ですよ。うっかり儲かるかもしれないじゃない。パチンコ店に入りました。もうね、20年ぶりくらいです。どれで遊ぼうかな。昨今、アニメやドラマとタイアップした機械が多いとは聞いていたんだけど、確かにいろいろある。でも、もはや50過ぎのおっさんには知らないタイトルばかり。
あ、ガンダムだ。なんかガラスの中にプラモみたいなガンダムがいて、その後ろに液晶大画面。っていうかほとんど画面。クギがすみっこしかない。パチンコって、玉がクギの間をぴょんぴょん動いて、それをぼーっと眺めるのがいいんじゃないの? 玉が活躍してない。チューリップもない。これが現代のパチンコか。ふーん。これやろう。
・玉の借り方が解らない
ガンダム台やろう。さて、玉貸し機はどこだろう。……ない。1000円入れる機械を使ったら、100円玉が10枚出てきた。その玉じゃない。店内をぐるっと回って、さっぱり解らない。ああ、そういえば20年前に東陽町でパチンコ屋に入ったときも、玉の借り方がわかんなくてすぐに出ちゃったんだ。最後にパチンコで遊んだ時って30年前かな。どこか地方の駅前だった。
今回はちゃんとお店の人に聞こう。なにしろ遊ばないと駐車券にハンコもらえないし。で、カウンターへ行って、正直に言いました。
「おたくの駐車場に入れたきっかけで、30年ぶりにパチンコ屋さんに入ったんだけど、玉の借り方が解らないです教えてください」
おねーさんに爆笑されました。かわいかった。「パチンコ台の横に縦に穴が空いているので、そこにお札を入れてください」ああ、そういうことか。ありがとう。確かに縦穴があるんですよ。でもさ、穴だけなの。自販機ってふつう、そこに「¥1000」とか「¥5000」とか[¥10000]とかあるじゃない。その表示があれば解ったのに。
・左打ちだと怒られる
さて、座りましたよ。1000円入れました。玉が出てきました。玉が出るところに「へぇボタン」みたいなのがある。何に使うかわかんないけど、で、右下にダイヤルがある。ああ、これくらいは解りますよ。30年前も玉打ちは自動化されていました。でも手動も知っている私。カウンターのおねーさんは知らないだろうなあ。生まれる前だよね。
で、打ち始めた。いきなり画面のまわりが赤い点滅。警報音が出て「左打ち注意!!」って何度も表示される。うわなんだこれ。おれ怒られてる。なんで? 左で打たなきゃいけないの? でも打つダイヤルって右側しかないじゃん。左にもなんかあるの? ないよなあ。困ったな。通りがかったボーイさんに聞きました。
「これはどうしたらいいの。怒られちゃったんだけど」
「あーこれはですね、玉の勢いが強すぎて、右側に行ってます。そうじゃなくて、こっちの、左側に玉を落としてください」
なるほど、左側に落とすから左打ちか。わからん。左落としじゃないのか。ていうか、それを言うなら右落とし注意じゃないのか。まあいいか。ちょっと手首を加減して、左側のクギがあるほうに落としたら、怒られなくなった。どういう理屈か解らないけど、ときどき玉が出るからどこかに入ったんだろうな。チューリップがないからわからん。
そもそも私の知ってるパチンコは、てっぺんめがけて玉を打つというセオリーなんですよ。玉たちが左右に分かれて、台の全体を流れていく。両側のチューリップがまんべんなく開く、みたいなね。
ときどき画面で何か始まってアムロたちが喋るけど、あれは退屈しのぎの番組なのか、どこかに玉が入って始まったのかわかんない。なんとなく、画面の下の中央に特別なポケットがあるような気がする。そこに気づいたあたりで1000円分の玉が終了。まだ画面が動いてるけど、終わったんだよね? しばらく待ったけど何も起こらないので、たぶん終わりだな。
カウンターへ行って、「さっきはありがとう。なんか浦島太郎みたいな気分だよ」と言って、駐車券の処理をしてもらいました。
パチンコ屋が衰退しているという話も聞くんだけど、これだけ初心者殺しやってたら、そりゃ衰退するよねぇ。版権物ってパチンコ初心者を呼ぶためなんでしょ? 違うの?
……って話を弟にしたら、若い人は、YouTubeとかで調べてから行くから迷わないよ、って言われて、ますます時代を感じた夜でありました。
西麻布の三河屋とホブソンズ
だいじな打ち合わせの前に腹ごしらえ。先方の指定で西麻布の定食やさん三河屋へ。

ミックスフライ定食1,100円
ボールコロッケ2個、棒みたいなメンチカツ、チキンカツ2きれ、ハムカツ1/4切れ。どれも揚げたて美味ーい。ご飯も美味しい。ご飯キャベツ味噌汁おかわり可能だって。ご飯だけおかわり。南青山勤務時代に知っていたら通ったなあ。いまやいつでも寄れる場所じゃないけど、これからも頑張ってください。ちなみに定食は10月1日から100円増しです。消費税10%ですね。
回転の早いお店なので、打ち合わせは交差点の向かいのホブソンズへ。テイクアウトのアイスクリーム屋さんだけど2階でイートインできる。あれ、税額いくらだっけ。レシートもらわなかったけど、店頭価格と支払額は同じだったような。

西麻布ホブソンズ
いまじゃ一般用語の「トッピング」という言葉を流行らせた店はここでした。バブルの頃は行列ができる店の代名詞だったけど、いまや平日は閑散としています。ワンオペだし。盛者必衰の理。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 -』
6日に観そびれた『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 -』を観てきました。京都アニメーションの悲しい事件後初の劇場公開作品。幸いにも事件前に完成していた。
ヨーロッパ風の架空の世界が舞台。テレビシリーズがあって、その中間の時期を映画化。
テレビシリーズはこんな話。
孤児の女の子バイオレットが軍に拾われて“戦う機械”として最強の存在になった。しかし戦争末期に慕っていた上官と両腕を失い、目覚めたときは軍属を解かれ、両腕は機械の義手になっていた。彼女は上官の友人の世話でエバーガーデン家の幼女になるけど、戦争しか知らない、命令がないと動けないという困ったちゃん。義理の親から疎まれ、上官の友人が営む郵便屋に住み込みで働き、代書屋として人間的に成長していく。そして少しずつ、依頼人の心に灯りを灯していく。
今回、劇場公開された外伝は、ある程度成長したバイオレットが、なぜか全寮制女学校の生徒の教育係として派遣される。そこで生徒と少しずつ間合いをとりつつ親友となり、生徒の秘密の存在を知って……。という話。長い時間をかけて、バイオレットが初めて“親友”を得る。
なんつうか、世代観でちゃうんだけど、私からバイオレットは、娘のような妹のような年齢で、彼女の成長を見守ってきた感じなんですよ。だから、ああ、バイオレットは成長したなあ、友達ができて良かったなあ、と、心から安心して感動して泣けます。でもテレビシリーズを観てないと「義手の少女が家庭教師をした相手と友達になる」だけの話なんだよね(笑)。
テレビシリーズはNetflixにあります。どんな話か知りたい人は、公式がダイジェストを作ってますのでこちらをどうぞ。
危険なビーナス
青春18きっぷの残りを消化するため日帰りの旅へ。小海線のHIGH RAIL1375に乗ってきました。行きは高崎線とバスとしなの鉄道に乗り継いで小諸、帰りは小淵沢から中央本線。メインはHIGHRAIL1375だったので、往復は気をぬいて読書。たまにはこんな旅も良いね。文庫本一冊を久々に1日で読み切りました。東野圭吾さんは相変わらずおもしろい。科学と心理描写すごい。主人公が獣医ってところが個人的にはタイムリーでした。疎遠な弟が行方不明になったと弟の新妻に告げられ、探し始める。この新妻がもうね。元気はつらつでムッチムチでね。お兄ちゃんドキドキなんですね。だいたいお兄ちゃんが弟の新妻に恋心的な、禁断の恋的な。それで終始、みたいな。でもミステリーはちゃんとしてる。最後まで読んで、ああ、そういう仕掛けなら、最初からもう一回読んでみようか、という気になります。
これは映像化しやすそうだけど、そのまま映像化すると純文学的で地味な展開になりそう。主人公を吉岡秀隆さんで、弟の妻は本田翼さんでどうでしょうか。そんでコミカルに味付けして会話をテンポ良く。バディストーリーとしておもしろくなるかも。
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『映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』
金曜日は通院だったので、仕事は休みです。診察が終わったあとで、本日公開の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 -』を観ようと思いまして。あの京都アニメーションが悲しい事件の前日に完成させた作品です。もともとテレビシリーズで、いい話なんです。それはともかく、アニメ好きというか声優オタの池ポンを誘ったら、「このすばもやってるよ」って話になって、じゃあ両方観ましょう。チネチッタなら両方やってるし。という話をメッセンジャーでしていたら、スポーツ自転車大好きジェフさんが合流決定です。ジェフさん、世田谷から羽田空港にサイクリングしてた。すげー。暑いのに。で、私は大田区の病院から目黒区のアニキを迎えに行き川崎へ。ジェフは自転車で川崎へ。ずげーな。で、相変わらずなナビのせいでモタモタしていたら、ヴァイオレットの上映時間が過ぎちゃったので、『この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説』を観ました。事故で死んで異世界に転生した男の子が、なぜか美少女たちと大活躍するというファンタジーなコメディです。
おもしろかったんですけど、チネチッタ、空調が効いてないし、シートはフカフカで暑い。ワタシ、3人並びのまんなかで、左は自転車で発散したマッスルさん、右はローカーボダイエット中のわがままボディさん、つまり両隣が体温高めですよもう。平日で空いてるんだから、ピッタリ並ばなくて良かったんじゃん? 1席空けても良かったんじゃん? ねぇ?
今月は来週水曜も通院なので、こんどこそ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 -』を観に行くのです! でもチネチッタ暑いなあ。どうしよう。渋谷あたりにするかな。

