羽根つき餃子、歓迎(ホワンヨン)に行くなら本店にすべし。

8週間に1度の通院日でした。県境越えで都内へ。帰りは多摩川を渡ってコストコ川崎店で買い物というパターンです。いつもはコストコでランチなんですけど、今回は蒲田によって「歓迎(ホワンヨン)」で昼飯。

ここのイチオシは「茄子の揚げ餃子」です。大森に住んでいた頃、ニイハオの次に行った店が歓迎の「あやめ橋店」でした。餃子の種類がたくさんあって、しかも揚げ餃子、水餃子、焼き餃子の餡がぜんぶ違うという芸の細かさに感動しました。

そして変わりメニューとして食べた茄子の挙げ餃子が大当たり。表面はパリッとして、中身は熱い肉汁たっぷり。茄子が油と汁の両方を吸って、茄子本来の甘みと合わさってもうね……。

茄子の揚げ餃子

茄子の揚げ餃子

ところがある時からあやめ橋店のメニューから茄子の揚げ餃子が消えて、頼んだら作ってくれたけどあんまり美味しくない。油ギトギト。それで10年くらい遠ざかってた。当時、一緒に感動した友人が先週行って、「久しぶりに行ったら茄子の揚げ餃子がなかった」とガッカリしてた。

でもググったら本店にはあるみたい。おりしもテレビで蒲田の餃子対決をやっていて、歓迎本店で茄子の揚げ餃子が出ているではありませんか。あるんじゃん!!

というわけでおともだちに「ボク医者の帰りで時間が読めないんですけど来て」と無理を言って蒲田集合。だって冷やし中華も食べたかったし、焼き餃子も食べたかったし。1人じゃ無理。中華は複数で行かないと。

羽根つき餃子


冷やし中華


いやあー10年ぶり? ウマかったー。通院日の定番コースに入れちゃおうかなあ。というわけで、歓迎は支店を増やしてますが、行くなら蒲田本店ですよ。JR蒲田駅東口から徒歩5分。駐車場はマルエツ蒲田店地下のタイムズが便利っす。2000円以上の買い物で1時間無料です。

店内にタレントさんの写真がたくさん。志村けんさん堺正章さんが若い。志村さんは真面目な人柄がわかります。

歓迎の焼き餃子も肉汁たっぷりで、テレビ番組によると、その秘密は切り干し大根を入れているからだそうです。肉と野菜から出るスープを切り干し大根が吸って、噛むと絞り出される。なるほどねー。そういえば麻布十番の登龍の餃子は春雨を入れてました。登龍の餃子も本店だけで、麹町の支店にはなかったな。

羽根つき餃子の元祖你好(ニーハオ)の焼き餃子はとてもスタンダードで安い。毎日食べられる感じ。歓迎はいろんな中華を食べたいときに。大森に住んでるときはほとんどニーハオだったな。大森駅前にも支店ができたし。歓迎も大森店があるけど茄子の揚げ餃子はなくて残念。

羽根つき餃子「歓迎」の公式ホームページ – 蒲田元祖羽根つき餃子、中華料理、台湾ラーメン、イタリアン、ワイン、ピザ、パスタ
蒲田名物 元祖羽根付き餃子の店 手作り餃子 通販、取寄 ニーハオ
高級中国名菜・皇麺:登龍

気持ちが落ちたら歌を聴く

なんともやるせないニュース。死にたい気持ちと、患者の気持ちに寄り添いたい医者。全員許してあげたいけど、そうもいかないんだろうな。
NHKのドキュメンタリーはこちら。NHKオンデマンド | NHKスペシャル 「彼女は安楽死を選んだ」 違う病気ですけどね。
死にたい人の死ぬ権利をときどき考える。死にたい気持ちを生きたい気持ちにする取り組みはずいぶんあるんですけど、即効性がない。鉄道自殺のニュースを聞くたびに考える。死にたい権利は認めてあげていいんじゃないかと。でもこっちは迷惑かけられたくないからね。誰にも迷惑をかけずに死ぬ権利を尊重する方法はないかというと、安楽死に行き着くんですけど、制度化すれば悪用して殺しちゃう人もいるしね。

いつもその辺がモヤモヤして、たいていこの歌を思い出します。

今日で命が 燃えつきるとしても
それでも人は 明日を夢見るものか

MIO MEN OF DESTINY 歌詞 – 歌ネット

すごい歌詞だなあと思う。生きようという気持ちを持ち続けたいと思うんだよね。

この歌詞を書いた人は安藤芳彦さんです。調べたら、SHO-YA の『限界LOVERS』も安藤芳彦さん


SHOW-YA 限界LOVERS 歌詞 – 歌ネット

ああ、なんか納得。すごくガンダムっぽい(笑)。もうね、背景をガンダムにしてMADにしたいくらいピッタリ合う。
安藤芳彦さんはドラマチックな歌詞を書くひとかな。作詞家で追いかけたい感じ。

安くなるほど捨てられる。

ビニール傘が出回る前……なんてもう僕ら忘れかけてますけど、僕の子どもの頃の傘はわりと良い値段で、電車に置き忘れるとガッカリするわけです。でもビニール傘が500円くらいになると、出先で買えるから持ち歩かないし、置き忘れてもなくしても、まあいいやってなる。会社にも家にも溜まってくでしょう。「コレ誰の? わからないなら借りてくね」なんてね。傘は天下の回りもの。

で、傘がどんどん安くなって、一時期は100円ショップで見かけたりして、こうなると道ばたに捨てられる傘を見かけます。雨風の強い日はとくに、壊れた傘も、そうでない傘も落ちている。洗って直して使おうなんて人はいないよね。捨てるならちゃんと捨てれば良いのに、その手間の価値さえないみたい。

で、何が言いたいかというと、最近、マスクが落ちてますねぇ(笑)。マスク、品薄時代が終わって、安くなったんだなあと。道ばたを見て実感するんです。

モノは安くなると捨てやすくなるんですね。

ヒトはどうなんでしょうね。
世の中には命の値段が安い国があるんですよ。だからすぐ処刑。戦争。自爆テロ。なんであんなことするんだろうと思うんですけど、命が安いんですね。
日本にも命が安い時代がありました。何かあったらすぐ切腹。斬り捨て御免から特攻隊まで。結構長かったですよ。
日本の命の価値が上がった時期は戦後からでしょうね。

命に関しては、量産してたくさんあって安くなるモノじゃないですからね。命の価値を上げる方法は教育です。
とりとめもなく社会派的なまとめ。ちゃんちゃん。

水槽メンテナンス。

水槽を掃除しました。もうね、水草も底砂もビロードみたいな藻が張り付いて、ガラスは苔だらけで中が見えない状態でした。作業を始める前に撮っておけば良かった。汚いけど。

水を半分くらい交換して、水草をすべて水洗いします。熱帯魚水槽の水って、ぜんぶ替えちゃダメなんです。魚の生活に必要なバクテリアを残します。バクテリアのおかげで排泄物が分解浄化されるんです。水草は母が洗ってくれました。退屈してるみたいだったので(笑)

水が透き通ったら、ちょっと大きめの平べったいヤツが2匹減ってました。死んで溶けちゃったんでしょうね。あるいは喰われたか。それも自然の摂理。稚魚が数匹現れました。これも生命の営み。針金みたいなサイズで買ったネオンテトラ100匹は大きくなって、群泳がきれいです。

「こんどウチで中学生の女の子を預かることになってさ」

「こんどウチで中学生の女の子を預かることになってさ」

行きつけのコンビニのレジのオタ風お兄ちゃんが言うんです。ちょっとした会話を交わすくらいの仲になってまして。

「おいおい、ヤバイな。なんだそのラノベみたいな展開は。けしからんぞ」

「いやぁ、九州の大雨でさ、親戚の家が流されちゃって。で、丸ごと世話できる家がないから、一家離散。ウチも女の子がいるからその子を預かろうと。学校も流されて再開の見通し立たないらしいよ」

レジの兄ちゃん、若いと思ったら子供いたんだ。ちなみにバイトかと思ったら店長だったとか、わりとびっくりさせてくれるヤツ。頑張ってんな。中学生の心のケアしなきゃだね、なんて話で店を出たんだけど、こういう話を聞くと被災がグッと身近になる。

さて、Go To キャンペーンが迷走してます。なんで批判されるか、ちきりんさんの説明はとてもわかりやすいです。でもそれは世間の感情プラス、お前レバレッジ言いたいだけちゃうんかい、という話です。これだけで納得しちゃマズいよ。

Go To キャンペーンのきっかけは確かにコロナ。外出自粛で観光業がダメージを受けたから。何しろ国がインバウンドの錦の御旗を掲げて投資を煽ったから。その返済負担がのしかかる。だから国は責任を取らなきゃいけない(コレも書いてないね)。

だけど、政財界が「Go Toキャンペーンちょっとまて」という理由は主体が国土交通省だからです。オマエそんなことしてる場合かちょっと待て。平成2年7月豪雨の被害が現在進行中で未確定です。その対応はどこが主管でしょうか。交通インフラ、住宅、土砂崩れを起こした山林、洪水を起こした河川の主管は国土交通省です。予算も、人的リソースも、最優先、いや総動員しなくちゃいけない。

だからワタシは「Go Toキャンペーン」が経産省の事業なら文句は言いません。タテワリ行政は承知。省庁をまたがって予算は動かせない。でも農水省が和牛キャンペーンを口にしたとき、やっぱり叩かれたじゃありませんか。自分の省庁の所管内でできることをやろうとしただけなのに。

で、今回は、水害もGo Toもてめぇんとこ、国土交通省なんですよ。同じお財布で、しかも片っぽは使途の全額がわからない。その状態で旅行キャンペーンに予算を使うんですか?

これ要するに国土交通大臣がダメなんですよ。先代もそうでしたが、官邸から言われたら「そうですね」、官僚から言われたら「それでいいよ」。そんな態度だから辻褄が合わなくなる。そういう話をひっくるめて、国土交通大臣を傀儡政党にやらせちゃだめと思うんだよね。リニアも長崎新幹線もみな同じ。頼むから国交大臣は総理と同じ政党で、ツーカーの仲の人にやってもらいたい。

観光業界がダメージを受けています。それは承知。私のまわりにも従事する方はいらっしゃいます。極論すれば、大都市の鉄道以外はすべて観光業界といっていい。だから、「Go To キャンペーン」は「一縷の光」というかたもいらっしゃる。でもね、一縷の光さえ届かず、真っ暗闇の中の人々がいます。そこに思い至りませんか。

私が行きたい旅行先のほとんどが闇の中です。旅行資金を援助してもらっても、使うところがありません。だから中止ではなく復旧まで延期しましょうよ。むしろ旅行好きな人は政府の援助がなくたって動く。

そういう人たちの心意気を受け取るために、旅行業界は知恵を絞りましょう。鉄印帳は完売ですよ。増刷もされています。国の支援はありがたいけれど、旅行業界は知恵と手間で戦える人がいます。だからちょっとくらい後回しでも、被災地支援が先です。

もちろん両方しっかり手当てしてくれるなら文句言いませんけどね。いまの国交省はぜんぶちゃんとできたことがないんで信用できません。

これが問題の本質です。

新六本木ビジネスの世界

渋谷~六本木間 地下鉄なし なぜ鉄道空白地帯なのか 街の成り立ちから見るその理由 | 乗りものニュース

ネットでよく見かける「~の理由」とか「~のワケ」とか。鉄道関係だとだいたい察しが付いて読んでみると当たり。あるいは見出しに反して理由もワケも書いてない(笑)。で、乗りものニュースのこの記事に関しては、おお、そこは疑問に思ってなかったなあ、と気付きをいただいたんですけど、やっぱり結論はないのね。こういう想像は楽しいねってオチで。

記事に書かれている理由の(2)が近いと思います。だけど、その後にいくつも地下鉄計画ができて、六本木~渋谷間が検討されなかった点の説明が付かない。大江戸線が渋谷経由でも良かったんじゃない?
そこはまず、六本木という街の特長があります。六本木がなぜ若者や外国人に人気の街になったのか。

チコちゃんはきっと知っています。「六本木が発展した理由は、不便だったから」です。

歓楽街が流行るためには順番があります。いままでにない業態の店舗ができて、それを面白がるアーリアダプターがいて、そのフォロワーが集まってくる。そして街は一般化していきます。コレがだいたい3年サイクル。なぜなら当時、飲食店テナントの契約が3年だったから。保証料と賃料を勘案して、たいていのレジャービジネスは3年でモトを取って引き揚げる。ディスコはその典型的な業態でした。

新業態の店舗ができる店舗の条件とは何かというと、地代が安いところです。賃料が安いとチャレンジしやすい。ニワトリとタマゴですが、六本木は渋谷と直結しなかったからこそ地価が安く、新業態の素地があり、若者を集めたんです。前例は、いまとなっては意外かもしれませんが赤坂です。

表通りの銀座に対して、裏通りの赤坂が注目されます。そのうちにメジャーになって、赤坂が表通りの仲間入りをします。そこで、次の裏通りとして注目された街が六本木でした。渋谷の裏通り、という見かたもできます。

ちょうどバブル景気がやってきて、六本木も地価が高騰し、急速に表通りとなっていきました。ご覧ください。いまや六本木に新業態のチャレンジャーは少なく、大手チェーンばかりになっています。渋谷と変わらない。だから今頃、なんで渋谷と六本木は繋がっていないの? となるわけです。

では、六本木の次の裏通りはどこかというと、ウォーターフロントと呼ばれる地域でした。懐かしいと思うかたもいらっしゃると思います。しかしウォーターフロントは六本木にはなれませんでした。バブル崩壊のせいです。日本のレジャー産業はリゾートも含めて、長い冬の時代に入るのです。バブル景気が続いたら、渋谷~六本木の地下鉄もできたかもしれません。

六本木をはじめ、レジャー産業について知るためにオススメの本は大谷毅の『新・六本木ビジネスの世界』です。もう絶版ですけどアマゾンで中古が1円(泣)。大谷師匠はワタシの大学のゼミの教官でした。この本はワタシもお手伝いしています。後書きの「杉山淳一君に協力していただいた……」は、私自身が書いています(笑)。