ビニール傘が出回る前……なんてもう僕ら忘れかけてますけど、僕の子どもの頃の傘はわりと良い値段で、電車に置き忘れるとガッカリするわけです。でもビニール傘が500円くらいになると、出先で買えるから持ち歩かないし、置き忘れてもなくしても、まあいいやってなる。会社にも家にも溜まってくでしょう。「コレ誰の? わからないなら借りてくね」なんてね。傘は天下の回りもの。
で、傘がどんどん安くなって、一時期は100円ショップで見かけたりして、こうなると道ばたに捨てられる傘を見かけます。雨風の強い日はとくに、壊れた傘も、そうでない傘も落ちている。洗って直して使おうなんて人はいないよね。捨てるならちゃんと捨てれば良いのに、その手間の価値さえないみたい。
で、何が言いたいかというと、最近、マスクが落ちてますねぇ(笑)。マスク、品薄時代が終わって、安くなったんだなあと。道ばたを見て実感するんです。
モノは安くなると捨てやすくなるんですね。
ヒトはどうなんでしょうね。
世の中には命の値段が安い国があるんですよ。だからすぐ処刑。戦争。自爆テロ。なんであんなことするんだろうと思うんですけど、命が安いんですね。
日本にも命が安い時代がありました。何かあったらすぐ切腹。斬り捨て御免から特攻隊まで。結構長かったですよ。
日本の命の価値が上がった時期は戦後からでしょうね。
命に関しては、量産してたくさんあって安くなるモノじゃないですからね。命の価値を上げる方法は教育です。
とりとめもなく社会派的なまとめ。ちゃんちゃん。