でもね、トヨタは儲かったら「あのときはありがとう」ってお金を返しに来るんだよ。それがトヨタのすごいところ。でも下請けは税務処理どうしようってパニクるわけ(笑)。で、ボーナスとか設備投資。ウチの親戚はそれで突発受注きてビックリしてた。そういうことがあるから下請けも協力するのよ >RT
— ズ・ギヤマ・ダ 杉山淳一(書き鉄) (@Skywave_JP) August 6, 2020
これが本業より広まるという悲しさ(笑)
知人がTwitterで「トヨタの黒字は下請けにコスト削減を強要したせい」という話をRTしていたので、そうかもしれないけどトヨタはそんなにアコギじゃないよというつもりのtweetでした。
もう昔の話なんですけどね。でもいまも変わらないと信じてます。友人のモータージャーナリストからトヨタのスピリットを聞いてますので。
親戚の会社ってのは、もともと祖父が興した会社です。当初は船会社向けの計量器とか、計量器の誤差をチェックする機械を扱っていたらしい。ちなみにその会社があった場所が私の本籍地。東京都港区東新橋****。もうこの地番はないんですけど、日本の鉄道発祥の地の近くなので動かさないつもり(笑)。
祖父の会社は後に奥沢へ移転し、そこそこの規模だったらしい。ところが事業に失敗したか騙されたかで整理して、麻布十番に移転します。いま三幸園っていう焼き肉屋さんがあるところ。長男の親父は放蕩しており、事業を継がずに旅行業界、航空業界へ。倒産の危機も顧みずですよ(怒)。
貧乏くじを引いて跡を継いだのが三男の叔父。この人がすごかった。ドイツの検査機メーカーと仲良くなって、渦流探傷器の日本販売権を取ってきちゃった。さらに、バブルに乗じて麻布十番の借地をウマいことして借金をすべて精算、五反田に移転しました。
ここでも書いてます。
新幹線台車亀裂、川崎重工だけの過失だろうか (5/5) – ITmedia ビジネスオンライン
文中では知人となってますが叔父です。バレて「なんで知人なんだよ」って文句言われました(笑)。そのとき叔父の会社は事業縮小してほとんど登記だけ。でも、請われて続けている取引先があったのでボカしたんですね。
上の記事にあるけど、ものすごく性能のいい渦流探傷器をトヨタが採用してくれて、下請けが作った部品をその機械でチェックするんです。そうすると、不具合が出るとロットごと返品になっちゃう。そりゃたまらんということで、下請けさんも同じ渦流探傷器を導入して出荷検査をするんです。日本の自動車業界はそうやって品質を上げてきたんですね。
記事にはないですけど、ラジアルタイヤに編み込まれているスチールコードにも使われていました。東芝の電球のフィラメントもふくめて、意外と皆さんのまわりにあるもので活躍してたんです。
そんな話をなんで知ってるかというと、高校時代、ボクは学校の帰りに叔父の会社に寄って遊んでたから。叔父の会社にPC9801があって、テレックス専用機。ふだん稼働してないから、ボクはそのPC9801で大戦略をやってた。毎日(笑)。そして遊びながら、叔父の仕事の会話を聞いてたんです。大学時代は「オモチャ貸してやったんだから手伝え」とかいわれて、運転手もやったなあ。クルマに機械を積んで、夜通し走って釜石とか吹田とか行ってました。富山の不二越にも行った気がする。あと、渦流探傷器をPCで制御するキットがでたので、実は私が作ったPCを組み込んで納品したところもあった気がする(笑)。あ、関越で覆面に捕まったw
この話のオチは、今日公開されたこの記事のなかで
「急行電車の混雑」「エスカレーター歩行」はなぜ生まれるか リニアの必要性と“移動”の意味 (1/6) – ITmedia ビジネスオンライン
高校時代、うっかり通学区間以外の定期券で改札を通ってしまった話を書いてます。これが、学校帰りに叔父の会社で大戦略をやるためだったんです。