政府が「2050年にガソリン車禁止」って言ってるみたいだけど、ディーゼルエンジンはいいの? ディーゼルも禁止しなくちゃダメじゃないの? だって目的はEV普及でしょ? CO2削減でしょ?
なんて思ってたんだけど、どうやら政府にアドバイスする立場の人が仕掛け人で、彼はテスラの取締役というね。つまり乗用車だけテスラのEVが売れればいいんだ。陰謀だ(笑)。でも、もしかしたら、「政府内にテスラの取締役がいたからガソリン車禁止するかも」ってメディアが先走ったかもしれない。だとしたら政府の人も気の毒だなあと。まあ誤解されやすい人事もどうかと思います。
池田直渡アニキたち日本のモータージャーナリストさんが本気で日本の未来を憂います。
ガソリン車禁止の真実(考察編) (1/6) – ITmedia ビジネスオンライン
まず、さんざん報じられたガソリン車禁止ですが、実は政府は公式にそんなこと言ってない。政府内のEV信者が意図的にマスコミにリークして、頭の悪いマスコミは大騒ぎしてる。それで国民が不安になって、自動車業界が困惑してる。小池都知事も信じちゃってガソリン車禁止、今日は規制解除して充電設備設置を促すと発言したらしい。
国が示したのはカーボンフリーという目標ね。とこへどうやって進むかは示していない。それをガソリン車禁止という手段にせよという論法は間違っている。その旗振り役は政府内のテスラ役員という。
世間で騒がれてるけど、調べてみたらそんな事実無かったってことは私も経験しました。
「ストロー効果」
新幹線開業とかで言われることがあるけど、だれも確認していない。なんとなく「そうだよねー」「そんな気がするよねー」で定着しちゃってる。
私が確認できたのは「長野新幹線ではストロー効果を確認できなかった」という土木学会の論文だけ。
結論として「ストロー効果」を持ち出すコンサルには気をつけろ、となります。メディアが人々を踊らせる。ホントに気をつけなくちゃいけない。ぼくも踊らせること書くので気をつけてください(笑)
ガソリン車禁止の真実(ファクト編) (1/6) – ITmedia ビジネスオンライン
この話を読んで思い出した。
もう何年前かなあ。インターネットがISDNテレホーダイ全盛の頃。NTTでADSLの開発者にインタビューしたんですよ。その時の言葉。
「インターネットは光回線が主流になるという未来はある。ADSLは廃れるはず。でもそれはずっと先だから、いまはADSLの開発を進めているんです」
もうちょっと背景に触れると、日本の電話線は空中線。電信柱を伝ってた。だから劣化するわけで、だいたい20~30年くらいで交換してたそうです。NTTはそれを逆手にとって、23年間かけて電話線を光ファイバーに交換すると宣言したんです。これにビックリしたのがIT先進国を自負していたアメリカのゴア副大統領でした。日本に先を越されたくない。でも全米の電話線はロードサイドに埋まってる。掘るのめんどくせ。じゃあメタル回線のまま高速通信できたらいいよね、とCATVの技術を発展させてADSLを開発したわけだね。あと、せめて基幹通信網だけでも光回線にしようと。これが情報スーパーハイウェイ。
で、こんどは日本が慌てるわけ。デジタル通信サービスでアメリカの手が早くて、23年ものんびりやってられなくなった。そこでNTTもADSLの研究開発を始めた。
その結果、ボクたちはいま光回線がメインだけど、ADSLを経験してきた。ADSLがなかったら、日本のインターネット技術は発展しなかったし、コンテンツ開発技術も遅れてた。だからADSLの功績は大きい。
廃れるとわかっていても、人類のために必要な技術はある。
将来、内燃機関はなくなるでしょう。バッテリーか燃料電池になるでしょう。だけど、その普及を待つ間に、ハイブリッドやPHEVが中継ぎをしなくちゃいけない。ありがたいことに日本はその技術を持つ会社があるんですね。ADSLも光回線も人々が求めて普及し、より良い選択をしてきたんです。政府がああしろこうしろと決めたわけじゃない。規制緩和して市場に任せた方が、人々は正しい判断をするんじゃないでしょうか。
という話をFBに書いたら池田直渡アニキが褒めてくれたので、使っていいですよーと言いました(笑)